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「持ち物を減らす」-すると、身体も心も軽くなる- 校長 田代 雅規

「持ち物を減らす」 -すると、身体も心も軽くなる-

 校長 田代 雅規

 1度手に入れたものは、なかなか捨てられない。程度の差はあっても誰もがもっている感覚ではないでしょうか。部屋が手狭になってしまって、いつの間にか物が増えている、忙しくて片付けられないそんな経験は誰もがもっているのではないでしょうか。

 原因は、明白で「手放せない」「捨てられない」からだと思います。禅の教えの中に「喜捨(きしゃ)」という言葉があります。惜しむことなく喜んで捨てるという意味です。お寺や神社でお賽銭を投げることをこう表現するそうです。大切なお金をなぜ、喜んで投げ捨てられるのか、それは「ひとつ捨てることは、執着からひとつ離れること」になるからで、執着は心を曇らせるので、捨てるということは喜ぶべき行為になるそうです。

 物についても同じで、何年も袖を通していない洋服や一度か二度使ったきりで、それ以降ずっとスペースを占領しているバッグや靴など、どこの家庭にもあるのではないでしょうか。

「いつか着る(使う)ことがあるかもしれないから・・」それが、「居座っている」ことを正当化する理由になっていませんか。しかし、たとえば三年間一度も着なかった洋服をもう一度着る機会がその先に来るのでしょうか。気持ちをふっきり、思い切って捨てることが大切だそうです。ただし、「もったいない」という精神とのせめぎあいになります。物を大切にすること、もったいないと思うことは大切なことで、結局は捨て方の問題になるのではないでしょうか。

 友人や知人に譲るとか、物資が不足している地域に洋服などを送るボランティア団体に寄付するとか、あるいはフリーマーケットに出すなど、いろいろな方法があります。

 捨てるべき物を捨てて、スペースが広がった部屋は、ずっと快適性が増し、日々の暮らしが心地よくなると思います。快適な生活で家族関係も良くなり、きっと身体や心にも良い影響をもたらすのではないでしょうか。

 日々、忙しいときだからこそ、思い切って部屋をきれいにする、いらない物を捨てる、大切なことだと思います。年末は、大掃除もあります。早めに部屋を片付け、不要なものを処分して新しい年を迎えたいものです。

 

 

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